会長挨拶

第81回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会
会長：植田　広海
愛知医科大学医学部　耳鼻咽喉科学講座

　この度、第81回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会を担当させて頂くことになり愛知医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室および同門会一同、大変光栄に思っております。愛知医科大学は、平成元年に第51回を瀧本勲会長のもとに主宰させて頂いた後、実に30年ぶりの開催となります。また、第51回と同様に新しい年号となる元年に開催させて頂くこととなり、このような名誉ある機会を与えてくださいました本学会会員の皆様、役員の諸先生方に心から感謝申し上げます。
　会期は2019年6月27日（木曜日）から28日（金曜日）で、会場はウインクあいちで開催致します。会員の皆様方に名古屋での学会を楽しんで頂けますよう、愛知医科大学耳鼻咽喉科学教室員一丸となって鋭意準備していく所存です。
　今回のテーマは「新年代に伝えたい診療技術」とさせて頂きました。新年号が開始されるのを機会に、これまで培われた診療技術あるいは現在開発途上にある各種疾患の診断治療法について知識を深めることで、今後の展望、いかに発展させるかの方向性を見出せたらと期待しております。
　特別講演は、全国チェーンであるカレーハウスCoCo壱番屋の創業者である宗次德二氏にお願いしました。愛知県在住で、名古屋にコンサートホールも所有され、ボランティア活動も熱心にされており、自らの体験論にも基づいた人生論が拝聴できるものと期待しております。海外招聘講演は、米国ミシガン大学耳鼻咽喉科主任教授で副学長でもあるCarol Bradford先生にお願いしました。米国における女性耳鼻咽喉科医師のキャリア形成について、有意義なお話が聞けるものと期待しております。
　シンポジウムおよびパネルディスカッションを1題ずつ用意しました。シンポジウムは「私の手術法」です。耳鼻咽喉科の各領域で、独自の画期的な手術法を考案され優れた手術成績をあげられている先生方にいかに着眼して工夫したかを主眼に講演および討論して頂き、これからの手術法の開発のヒントを探れたらと期待しております。パネルディスカッションは、「アクティブシニアライフ実現に向けた耳鼻咽喉科的アプローチ」を企画致しました。超高齢化社会を迎えて、ただ生存するだけではなくいかに自立して日常生活を快適に過ごせるかが重要な課題となってきています。耳鼻咽喉科は、このニーズに応えるために色々な領域で貢献できる可能性のある診療科だと思います。耳鼻咽喉科医がいかに各個人のアクティブシニアライフに貢献できるかを、各パネリストの先生方に発表して討論して頂くことにより、有意義な情報を得られるものと期待しております。
　また、教育セミナーを兼ねた臨床セミナーも予定しており、各分野でのゴールドスタンダードな診断治療面での情報が得られると思います。これら以外にも、昨年に引き続きハンズオンセミナーも開催する予定です。
　名古屋は、日本のほぼど真ん中に位置し、会場であるウインクあいちは、名古屋駅から数分の場所にあるため各地域からのアクセスには最適の会場であります。名古屋駅周辺は近年都市開発が盛んで、有名な店やレストランが目白押しに並んでおります。また、近くに名古屋城があり、金シャチ横町という名古屋城の城下を見たてた場所に名古屋めし店がさまざま賞味できるサイトもオープンしております。名古屋の新しい息吹を感じて頂ければ幸いと思います。
　教室員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。